最近のアイドル業界では、必ずしも歌やダンスが一番うまい子が選ばれるわけではありません。
特にSNS時代においては、「この子、気になる!」「なんか印象に残る!」という“キャラ”が大きな武器になります。
一度で覚えてもらえる個性や、自然体でも惹きつけられる人柄があれば、それだけでファンがつきやすく、運営側にも魅力的に映るのです。
オーディションでは、「この子が入ったらグループのカラーがどう変わるか」「ストーリー性があるか」などを見られることが多く、特に未経験者にとってはキャラや雰囲気が“唯一の強み”になることもあります。
つまり、“キャラ”は「特技」や「実績」がない子こそ、もっとも活かせる可能性のある武器なのです。
「明るいね」「変わってるね」「落ち着いてるね」など、よく人に言われる言葉は自分のキャラのヒントです。言われた言葉をスマホのメモなどに書き溜めてみましょう。
たとえば「天然キャラ」なら、「昔から言われるけど、自分では普通だと思ってる」など、その背景を説明できるようにしておくと説得力が増します。
好きなこと(例:1人時間、かわいい物、アイドルのラジオ)や、苦手なこと(例:大人数で話す、体育会系のノリ)を整理すると、自分の傾向が見えてきます。
自分を盛りすぎると不自然になり、逆に控えめすぎると印象に残りません。自分らしさを残しつつ「この子はこういう子」と伝わるわかりやすさが重要です。
「○○担当」「○○系アイドル」「○○な見た目だけど○○な性格」など、一瞬で覚えてもらえる紹介文があると強いです。
例:「地味だけど一発ギャグが得意」「おっとり系だけどラップができる」など、ギャップや深掘りできる要素があると審査員の印象に残ります。
日常の投稿でも「どんな子なのか」が伝わるように、自分のキャラとトーンを合わせて発信しましょう。
たとえば「元気系」なら明るい語尾や絵文字、「冷静系」なら整った文体や写真の統一感など、細部にキャラを宿らせましょう。
コメント返信やDMの対応も、その子の雰囲気を伝える大事な要素。SNS上でも“あなたらしさ”を大事にしましょう。
◆高1女子(関東):「おしゃべりが止まらない子」として面接で爆笑を取り、そのままキャラ採用。SNSもテンション高めで人気に。
◆中3女子(関西):「人見知りすぎて逆に面白い」と言われ、審査員の興味を引く存在に。配信では淡々と話すスタイルが好評。
◆高2男子(東北):「ビジュアルはクールだけど中身がオタク」でギャップがウケて、特技披露でもマニアックな知識を発揮。
それぞれ、「自分を否定せずに“そのままを活かしたこと”」が成功のポイントでした。
無理にキャラを作ろうとすると長続きしません。最初は意識していても、「自分に合ってない」と感じるキャラは早めに見直しましょう。
いろんな投稿や発言がバラバラだと、印象に残らない原因に。特にSNSでは「第一印象」がカギなので、発信内容の軸を意識しましょう。
一時的な話題性でネタキャラになっても、その後の活動が続きづらくなります。将来的な活動も見据えて、「自分が続けられるキャラか」を考えて選びましょう。